外壁塗装の今昔
代表の相川です。今日も元気にブログを更新します。
今回は、外壁塗装の今昔(今と昔)についてお話します。
昔と言っても、私が塗装業に入った、20数年前からの話になります。ただ、それより前の話についても、当時の親方(20数年前の当時18歳の私の親方、50〜70歳前後の職人)からお聞きした話も含めてお話させて頂きます。
私が塗装業界に入った20年前は、それなりにきれいさは求められてはいましたが、当時と今では、更に求められる塗装の仕上がりのきれいさについてだけ言えば、今の方が断然に上です。その当時であっても、塗り替えればそれなりにきれいな見た目にはなるので、お客様も他のお家と比べても、そんなに大差がなかった事もあり、お客様も、
「あ〜、きれいになったなぁ」
と納得してくれていたものです。
しかし、年々徐々に、塗装業者も仕上がりのきれいを競い合うようになった事や、また塗装に使う材料(養生の材料も含めて)についても、その材料を扱う各メーカーも競い合っているのも含めて、だんだんと質が上がってきている事もあり、仕上がりのきれいさについては、昔よりも今の方が断然に上です。これは、どの塗装職人であっても同じ事を思う事でしょう。
そして同時に、お客様の目も、仕上がりの綺麗さについては、ご近所さんのお家の方との差を見る事によっても、きれいさを求める目が肥えてきています。
これは、私が塗装業界に入った20年前からの話になります。しかしそれより前の時代、当時の親方達(当時50〜70歳前後)が若い頃の時代となると、昭和30〜50年頃になりますが、その親方達が若かった頃の話を聞くと、やはりまた違う時代だったんだなぁ、と思ったものでした。
その親方達が若かった頃の当時は、高度経済成長期と言われていて、どの職業であっても、とにかく仕事はスピードだけを求められていたようです。
そうなると、仕事の質に関して言えば、質は良いものとは決して言えません。当時の昭和という時代もあり、仕事はどの職業であっても雑なものが多かったと聞いています。
その昭和30〜50年頃の時代から、私が塗装業界に入った20年前にかけて、そしてその後の今現在に至るまでに、塗装の仕上がりのきれいさは、どんどんきれいになってきています。実際に、昭和50年〜平成にかけて塗装された建物は、きれいなものとは言えないものが多いのが正直な感想です。そして、塗装の仕上がりのきれいさについては、これからももっとよくなっていくと思います。
しかし、昔から今現在も、外壁塗装において一切何も変わらない事があります。それは、今までの私のブログを読んで頂ければ何かをわかると思いますが、塗装業界の手抜き工事、手抜きの手口です。
私が、当ホームページでブログを始めてから、一貫して、
「塗装の手抜き工事」
についてお話しているのは、塗装業界の手抜き工事が、昔から今現在も何も変わらないからです。一見した見た目だけは、昔よりとてもきれいに仕上げる業者が多くなりましたが、手抜き工事の内容は、昔から今現在も、一切何も変わってはいません。昔から、脈々と受け継がれています。
それは、一見した見た目に関してだけは、お客様の目も肥えてきてはいますが、それより前の、
中塗り、下塗り、下地処理、水洗い
に関しては、お客様も何も気にしないからです。
塗装業者は、「上塗りだけを、仕上がりの見た目だけをきれいにすれば、お客様も満足してくれる」という事をわかっているので、とにかく仕上がりのきれいさだけは、クオリティが上がってきてはいます。しかし、仕上がり前の全ての工程は、今現在も手抜きだらけです。
塗装業界の手抜きの手口は、このインターネットの時代においても、令和の時代においても、昔から今現在まで、何一つ変わりません。
それは、
「お客様は何も知らない、知ろうともしない」
からです。
知らない事が素人ではなく、知ろうともしない事が素人です。