9割の塗装業者がしている2液塗料を計らない手抜き
代表の相川です。今日も元気にブログを更新します。
今回は、以前のブログ、「塗装業界の手抜きの手口全11選」の中でお話した、手抜きの手口の一つについてお話します。下のブログの、9番目に書いてある手抜きについてです。
9 主材、硬化剤とセットになっている2液型塗料の比率の割合(7対1 、 9対1等)を、計算機で計算せず、秤でも計らず、自分の感覚で入れて混ぜて使う。
※建築業界は、学生の頃に勉強してこなかったという職人が多く、計算ができない、計算式もわからないという職人が非常に多い。そのため、計算機アプリがあっても、そもそも計算式がわからないため計算できない事と、計算できる職人であっても、めんどくさがって計算して秤で計ることをしない。
される確率=90%以上
見破れる可能性=ほぼ不可能。使用される塗料がセットの2液型塗料である事を知っておく事と、職人が毎回塗料を作る度に、計算機を使って比率を計算している所を確認する事や、秤でちゃんと測っているかを隣で見る事ができれば可能
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改めて塗料について説明すると、塗料には主に1液塗料と2液塗料があります。1液塗料とは、まさにそのままで使える塗料で、水性塗料であれば水で、油性塗料であればシンナーで希釈はしますが、それ以外に必要なものはありません。
2液塗料とは、主材と硬化剤がセットになっていて、主材が9割、硬化剤が1割というように、塗料によって割合は変わりますが、⚪︎対⚪︎と割合が定められています。これを各メーカーは、しっかりと秤で計って使うようにと仕様でも書かれています。
しかし、それを9割もの塗装業者は、一切計りもせず、自分の感覚で混ぜて使っています。「長年の経験があるから大丈夫」と言っていた職人もいましたが、そんな感覚は一切あてになりません。人の感覚なんていい加減なものです。
というのも、2液塗料を計らない業者の倉庫には、必ず2液塗料の硬化剤の方が山積みにされています。それはどういうことかと言うと、繰り返しになりますが、人の感覚なんていい加減なものなので、2液塗料の割合を計らず感覚で使っている業者は、いつも硬化剤が残ってしまうのです。
これの面白いところは(何も面白くない話ですが)、硬化剤が足りなくなる事はない、という事です。2液塗料を感覚で入れている業者は、どこのどの業者も、100%硬化剤が余っていきます。
メーカーは2液塗料の仕様を、しっかりと計って使うようにと定めているので、硬化剤が余っているから主材だけ買いたい、と言っても、主材だけでは売ってくれません。必ず主材と硬化剤とセットで買う事になります。
なので、2液塗料を感覚で入れている業者の倉庫には、硬化剤の方が徐々に余っていき、余った硬化剤がどんどん、どんどんと山積みにされていきます。これは100%みんなそうなっています。面白いと言ったのは、硬化剤が足りなくなる事は100%無い事です。1社くらいは、「感覚で入れてたら硬化剤が足りなくなった」という業者もいそうなものですが、みんながみんな、100%硬化剤が余ります。
すでにこの手抜きだけでも、いい加減な塗装を、いい加減な仕事をしている訳ですが、これが塗装業者の9割がしています。戸建ての塗装でも、塗料を作って、使い終わって、また作って、使い終わって、と何回も繰り返す訳ですから、塗料を作る度に、塗料の強度が違う事になっています。なので外壁全面が、部分部分で強度が違う事になります。もちろん、塗った直後の見た目はプロが見ても一切わかりません。
では、なぜそんないい加減な事をするのか?というと、ほとんどの業者がやっていて、それがまかり通っているからでしょう。「みんなやってるしうちもそれでいいわ」となっているのだと思います。
また、職人には、計算ができない職人が多いのも事実で、そういう職人に計算式を教えたところで、覚える気もないのでどうしようもありません。私は計算ができない職人の事を悪くは思いませんが、教えても覚えようともしない職人の事は、どうしようもない人間だと思っています。
あと、メーカーも不親切だと思うところもあって、主材と硬化剤の割合を、缶に書いてある塗料もありますが、中には割合を書いていない塗料もあります。
例えば、主材13.5kg、硬化剤1.5kg、としか書いていない塗料もあります。計算式がわからない職人は、これが何対何なのかわかりません。この計算式は、13.5÷1.5で答えは9になり、主材9硬化剤1となります。
しかし、この計算式を教えても、理解できない人も多いのが職人の世界です。また、これを理解できたとしても、主材570g入れたら硬化剤は何g入れたらいいのか?と、ここでもまたわからなくなります。
今は便利なアプリがあるので、9対1と設定して9割の方に570g入れたら、残りの1割は63.33gと一瞬で出るアプリがありますが、そもそも最初から計る気すらないので、そのアプリを教えてもそういう職人は使おうとしません。使い方も理解できません。
塗装業界とは、そんな業界です。
そんな職人に当たったら嫌だなぁ、と思う事でしょうけど、この手抜きだけでも塗装業者の9割がしていますし、その他にも見破る事が不可能な色々な手抜きの手口があるわけですから、基本的にどこのどの塗装業者を選んだとしても、何かしらの手抜きは事実としてされます。
良運 愛川塗装店は、一切の手抜きをしません。下のブログでも言いましたが、私は自分自身の事を、塗装をお考えの方にとって「運」だと思っています。
「私は、塗装をお考えの方にとって良い運である。そして私を選んで頂いた、その方ご自身こそが、とても運が良い」
良運 愛川塗装店
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