工期について
代表の相川です。今日も元気にブログを更新します。
今回は、塗装工事の工期についてお話します。
前回のブログで私は、
「次は適正価格についてお話します。」
と言いましたが、またその件についてはいずれお話させて頂きます。
この、適正価格についてのお話をブログに書くタイミングを、いつも悩みます。お見積もりのご依頼を頂く事が続くと、まるでその方々へ向けて書いているように思われてしまうのではないか、と気になってしまうからです。なので、改めてタイミングを見てお話させて頂きます。
今回は、戸建て住宅の塗装の工期についてお話します。
建築工事全般に言える事であり、また、あらゆる業種にも言える事ですが、工期は、人が多く入れば入るほど早まります。当たり前です。ここでは、経験が浅くて仕事が遅い職人の話は抜きます。
経験ある職人が一人で入った場合、多くの業者の工期は、12〜15日くらいです。これが二人入れば、単純計算その倍早くなります。ちなみに、私は一人で入った場合は、3〜4週間になります。
一般の方の中には、「お家の塗り替えに職人が一日2〜4人入ると思ってた」とおっしゃられる方もいらっしゃいますが、お家の規模が大きい場合と、工期が詰まっていて焦っている業者の場合を除いて、どこも基本的には1〜2人だと思います。理由としては、塗装の仕事は乾燥時間があるので、職人を何人も入れて作業をやたらと早く進めたとしても、塗り終わった所が全く乾燥しない状態になり、2回目、3回目と次の塗装ができず、手が空いてしまうからです。逆を言えば、工期が短いところは本当に怖い、ということです。
と、いう事で、私が言いたかった事はこの事です。
煩わしい塗装工事は、お家の方も早く終わらせてほしい、と誰もが思う事でしょう。そして、業者の中にも、そんなお客様の気持ちに寄り添う様に、
「お客様の為にも、この煩わしい仮設足場を早く撤去できるように、頑張って早く工事を終わらせます!」
という業者も多いです。
しかし、工期が短いのはお客様の為、というのは建前であって、本音は、「業者の利益の為」に他なりません。工期が短いという事は、人件費もその分かかりませんし、乾燥してなくても次から次へと塗るし、業者には利益がどんどん出てきます。粗利のパーセンテージを上げていけます。
逆に工期が長いということは、それだけ人件費がかかっていますし、乾燥時間も当然守っていると見てもいいでしょう。
ちなみに、作業ができる湿度、気温にも関わらず、なぜか現場に職人が入らず、無駄に工期が延びた、という例は論外です。商売上手で、回転回転で商売している塗装業者に、こういう事が多いです。
工期が短い方が助かるという理由の中には、ご近所さんへの申し訳無さもある事だと思います。塗装業者として、心苦しいながらに理解しております。
しかし、工期が短くて良かった、と思われるのは、それは塗装の仕事としては、決して良い事ではありません。基本的に、どこの塗装業者も何かしらの手抜きをしている、と何度も言ってきましたが、その上更に工期が短いという事は、それはもう確信です。間違いなく手抜きをされています。