水洗いの重要性(少し長いですがとても重要な事が書いてあります)
代表の相川です。今日も元気にブログを更新します。
今日は、前回に続き、水洗いの重要性についてお話します。
前回は、日本中の塗装屋が、どこもかしこも水洗いをいい加減にやっている、というお話をしました。事実として、私は過去、200以上の塗装会社、塗装職人と仕事をしてきて、水洗いの際、きれいにチョーキング(塗料が劣化してできる粉)を落とし切った職人は、誰一人としていなかった、という話でした。
さて、このチョーキングを落とし切らずに下塗りに入ると、どうなるのか?というのが、今回のお話です。
下塗りには、とても重要な要素が大きく二つあります。
1. 上塗り塗料との密着性を高める
2. 下地(外壁)の補強
大きくこの二点が挙げられます。
下塗り塗料には、主に、クリヤーの塗料と、白色の塗料があります。クリヤー塗料とは、まさに無色透明の塗料です。どちらも下塗りの成分には変わりありませんが、このクリヤー塗料を塗る際、チョーキングが落ちていないと、最初は艶のある透明の外壁に仕上がりますが、だんだんと外壁が白くなっていきます。
それはどういうことかと言うと、ローラーで外壁を塗っていくうちに、そのローラーが外壁のチョーキングを吸い込んでしまい、ローラーを塗料につける度にそのクリヤー塗料にチョーキングが混ざり、クリヤー塗料はどんどんとチョーキングで真っ白の塗料になります。
なので、チョーキングを落とし切らない水洗いをしている外壁にクリヤーの下塗りを塗ると、だんだんと色が変わっていき、下塗りの段階で、外壁はどんどん白色に変わっていきます。
これは、とても見苦しく、見苦しいだけではなく、汚れ、ゴミをそのまま外壁に塗りつけているので、強度としても問題があります。
これが、白色の下塗り塗料であれば、なかなかわかりづらいです。わかりづらいからいい、という問題ではなく、ただ単に、無駄にわかりづらくなっている、という話です。
この上に、更に中塗り、上塗りと塗っていくので、チョーキングが混ざって白くなった下塗りの外壁は、一切見えなくなります。もちろん、どんなに目の肥えたプロが見ても、全くわかりません。
これが、日本中の塗装屋の現実ですが、前のブログでもお話した通り、塗装工事においてお客様からクレームが出るのは、仕上がりの質に関してがほとんどです。下地処理、水洗い、下塗りなどの段階では、クレームはほとんどでません。お客様も、塗装に関してはわからないからです。
(ちなみに、仕上がりの質に関してはクレームが出る、と言いましたが、水洗いがいい加減だと、どんなにきれいに仕上がっていたとしても、当然、質はとても悪いです。)
私は、性格の問題なのかどうか、仕事への思いからなのか、どちらもあるのかもしれませんが、とにかく、ゴミの上から塗料を塗る事が大嫌いです。だから、水洗いを徹底的にして、チョーキングを外壁全面きれいに洗い流します。
また、水洗いを徹底的にする事によって、仕上がりはもちろんとてもきれいになりますが、我々職人も、とても仕事がしやすくなり、はかどります。私の現場に応援にきてくれる職人は、皆、その外壁のきれいさ、仕事のしやすさに驚いてくれます。中には、そこまでして何の意味があるんだ、と言う職人も少なからずいましたが、そういう職人は、本当に何もわかっていないな、と思います。
塗装屋の基礎は、養生だ!という塗装屋が多いですが、私からしたら、塗装屋の基礎は、水洗いです。誰がなんと言おうと、塗装屋の基礎中の基礎は、水洗いです。水洗いで、仕上がりの綺麗さにも大きな差がでます。
たしかに、塗装業界では、塗装屋の基礎は養生だ!と言われています。これは一理あります。養生を、汚してはいけないところに隈なくすることで、仕上がりに差が出ます。いい加減な養生をする塗装屋は、当然汚してはいけない色々なところを汚すので、クレームが出ます。
しかし、養生とは、それはテープを貼る事です。この水洗いを徹底的にすることによって、テープはどこでもすぐにピタッと貼れ、テープを貼るところのホコリを払ったりする手間もなくなり、結果、我々職人の仕事もやりやすくなり、無駄なホコリが舞う事もなく、見た目もきれいに仕上がります。もちろん、外壁の強度も強くなります。
当然ですが、当店はサッシ周り等、養生を貼るところも徹底的にきれいにします。また、窓や玄関周り、お家の周りもきれいに高圧洗浄で洗い流します。こちらはサービスになりますが、やらせて頂いております。
この養生は、塗装のどこの現場でも、職人は常にホコリを払ったり、拭いたりしながら養生をしています。そうしないと、ホコリでなかなか貼ることができないからです。または、なかなか貼れないからといって、養生が貼りついていないまま塗装をしたりもします。
しかし、当店の現場では、養生をする際にホコリを払う事などほぼありません。それは、徹底的に水洗いをしているからであり、そんな事などせずとも、どこでもすぐにピタッと貼れるからです。他の塗装業者の場合は、ホコリを払った場合、それでも細かなホコリはどうしても残っています。当店では、そもそもホコリはほとんどありません。水洗い後に、風に乗った砂ぼこりが舞ってくることはあっても、元々のホコリは一切合切洗い流します。
だから、塗装屋の基礎は養生だ!というのは一理あるとは言いましたが、そんな事は当たり前であって、基礎中の基礎は、その養生よりも前の、とにかく水洗いです。
この水洗いを、全国の塗装屋はいい加減にやっています。
塗装をお考えの方で、このブログを見て下さる方がいらっしゃいましたら、そして、どこかの塗装屋さんに頼んだとしたならば、水洗い後にどこかの外壁を触ってみてください。まず、チョーキングが手に付く事でしょう。
ちなみに、ズル賢い塗装業者は、玄関周りだけはきれいにするところがあります。玄関周りは、お客様もすぐに手が届く事と、目につきやすいからです。なので、お家の裏側や、2階の窓周りなどを触ってみると、99%以上の確率で、チョーキングが手につく事でしょう。
いや、そんな事言っているけど、それが事実だとしたら、日本中でそうやっているならそれでいいんじゃないの?
と思う方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。そう思われる方がもしいらっしゃったとしたら、それでいいと思います。その考えを否定する事は決してしません。みんながそうならうちもそれでいいわ、と思う方もいらっしゃるものだと思います。
最初のブログでもお話しましたが、外壁塗装業者選びは、運です。運以外に、絶対にありません。だからこそ、当店、「良運 愛川塗装店」を選んで頂いたお客様は、本当に運が良いと思います。
塗装は、どこの業者がやるか、というよりも、誰がやるか?です。どれだけ倫理観のある職人がやるのか、こだわりのある職人がやるのか、信念がある職人がやるのか。それに尽きます。
さて、次は、私が過去見てきた、そして、私自身もしてしまった事もある、
外壁塗装の手抜きの種類、全11選
についてお話します。
この水洗いに関してもそうですが、私のブログでは、日本中の塗装業者が触れてほしくないことや、塗装業界の暗黙の手抜き工事まで、包み隠さずお話します。それは、私自身が、今は全て守ってやっているからこそ話せる事です。
「今は」と言いましたが、過去には、私もできていないこと、手抜き工事をしてしまっていた事もありました。それも、嘘偽りなくお話します。
塗装業界は、
お客様は塗装の事は何もわからない=塗装業者の手抜きはわからない=仕上がりだけ一見きれいにすればいい
という業者、職人がとても多い業界です。このネットの時代においても、昔から塗装業者の手抜き工事は何も変わりません。その一番の大きな理由は、お客様は何もわからない、知ろうともしないからです。
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